院長ブログ
無麻酔の歯石とりは危険!
2021年1月16日
日々、診察をしていて、毎週1-2回はお話ししています。
「無麻酔での歯石除去(歯石とり、超音波スケーリング)は絶対にやめてください」
なぜか?
私がよくお話するのは、
① 無麻酔だと歯周病は良くならない
取りやすい場所しか歯石は取れず、とくに大切な歯周ポケットの歯石歯垢がとれないです。
目立つ部分は一見きれいに見えるのですが口臭はつよく、歯の根っこや歯茎はボロボロになってることが多いです。。。
10本以上の抜歯が必要になる子も、、
② 口を触られるのを嫌がるようになる
口の中にすごい音と水が出る機械を突っ込まれ、押さえつけられ、口が痛くなるので
犬猫目線で考えると拷問にも近いかとおもいます。
このことについては、
「日本小動物歯科研究会」
(歯科を専門レベルで研究・勉強している先生たちが、研究報告や発表を行う学会)からも、
無麻酔歯石除去に対しての考えが発信されています。
獣医師向けでもあるので少し細かいですが、是非お読みください。
↑ 「日本小動物歯科研究会」の無麻酔スケーリングに対する考え
↑ アメリカ獣医歯科学会の考え
どの声明も、
無麻酔歯石処置の危険性を述べています。
麻酔が怖くて、良かれとおもい無麻酔処置をする方が多いですが
無麻酔の方がかなり危ないですし、気付いたら歯周病が悪化していることがとても多いです。。
その場合とても悲しい、悔しい思いをしてしまうので
どうか無麻酔での処置はやめてください
ボリュームが多くなってしまったので、
今日は無麻酔処置の危険性だけ先にお話しました。
また後日に、麻酔について、歯科処置についてもブログで書いていこうとおもいます
(参考 日本小動物歯科研究会HP https://www.sadsj.jp/)